2025年12月4日木曜日

今日、恐れの原因を“外”に置かない。——奇跡のコース(ACIM) Lesson 338 I am affected only by my thoughts.


 

私に影響を及ぼすものは、私の“思い”だけだ。

—— ACIM Lesson 338 — —

朝、静かな時間にこのレッスンを読んでいると、
ひとつのことが胸の奥でふわりとほどけていくのを感じた。

「外側の出来事は、僕を傷つけてはいない。」

そう書くと、まるで悟った人の言葉みたいだけれど、
ぜんぜんそんなことはない。
むしろ僕は、外側の世界に翻弄されてばかりだった。

誰かの態度に怯え、
職場の空気に緊張し、
言葉の影に勝手に傷ついたり。

そのたびに、
「外側が僕を不安にさせるんだ」
そう信じ込んでいた。

でも今日のレッスンは、とても静かな声で言う。

「あなたを怖がらせているのは、外側ではなく、
 あなたの“思い”なんだ。」

まるで、長いあいだ勘違いしていた道を
やっと指でそっと示してもらったような感覚だった。

外の世界は、僕を脅かす敵ではない。
恐れの震源地は、いつも内側の解釈にあった。
その解釈は、僕自身のものだから、
いつでも選びなおすことができる。

そう気づいた瞬間、
胸のどこかで張りつめていた糸が一本、
ふっと緩んだ。


レッスンには、こんな言葉がある。

He has no enemies.
彼には敵がいない。

これは、何かの理想論ではなく、
“心の見方が変わった時に見える世界”のことなのだと思う。

僕たちは、誰かを「敵」に見てしまうとき、
本当はその人を恐れているのではなく、
自分の中の恐れそのものを見ているのだ。

だから、誰かに怯えた朝も、
ニュースにざわつく夜も、
自分を守ろうと固くなる瞬間も。

そこで必要なのは
“世界を変えること”でも
“誰かを動かすこと”でもなく、ただひとつ。

「今、どんな思いを握りしめているのか?」

それだけを静かに見つめること。

見つめたら、そっと選び直すこと。

ACIMはそれを“赦し”と呼び、
“奇跡”が始まる場所だと言う。


今日、僕が心に留めておきたい言葉は一つだけ。

「別の見方を選びます。」

誰かを恐れそうになったら。
未来に不安が走ったら。
過去の後悔が心を曇らせたら。

そのたびに、
この一言をそっと、胸の内側に置いておこう。

恐れの思いは、僕を守ってくれない。
ただ世界を暗く見せるだけだ。

でも、愛の思いは違う。
世界を静かに照らし返し、
“安全である”という本来の感覚を思い出させてくれる。

外側の何かではなく、
僕の思いが、僕の世界をつくっている。

今日、そのことを丁寧に思い出しながら過ごしてみたい。


編集後記

今日は、この記事を書きながら何度も深呼吸をした。
というのも、僕自身、ここ最近ちょっと背中に力が入りすぎていたからだ。

「また何か起きたらどうしよう」
「うまくできなかったら困る」
「誰かに迷惑をかけないようにしないと」

そんな思いが胸の奥で静かに渦巻いていて、
気づけば体も心も固くなっていた。

でも、Lesson 338 を読み返すたびに、
その緊張がじわっと溶けていくのを感じた。

“ああ、外じゃないんだよな。
僕が怖がっている“思い”のほうなんだよな。”

それに気づくと、少し笑えてくる。
「なんだ、また同じパターンやってたな」って。

でも、その“気づき”そのものが、戻ってくる道になる。
ACIMはいつもそこで僕を救う。

もし今日、あなたの心にも小さな不安や緊張があったら、
どうか無理に追い払わなくていい。
ただ、その思いに気づいてあげて、
そっと優しく言ってみてほしい。

「別の見方を選びます。」

たったそれだけで、心は方向を変えはじめる。
今日のあなたが少しでも軽くなりますように。

今日も読んでくれてありがとう。
あゆむ 拝

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