2014年7月28日月曜日

うつ病を治す方法…〝もう少し落ちよう〟と敢えて考えてみる



雑誌「クーリエ・ジャポン」9月号に面白い記事がのっていました。

その記事には、僕がうつ病を治す過程で思っていたことと重なる部分があったので、記事を引用しながら、僕の体験を紹介しますね。


日々を楽しく生きるヒント


クーリエ・ジャポンの今月号は〝もっと「シンプル」に考えよう〟というテーマだったのですが、その特集記事の中に

「ヨーガ行者の王」が教える日々を楽しく生きるヒント

という見開きのページがありました。

執筆者は、ヨーガ行者で成瀬ヨーガグループを主催している成瀬雅春さん。


記事では、まず瞑想の大切さについて下記のように言及しています。

今、欧米では瞑想がブームだそうで、それを受けて日本でも瞑想への関心が高まっていると聞きます。
瞑想はヨーガでも重要な技法の一つであり、私もぜひお勧めしたいと思います。
瞑想というのは、決して難しいものではありません。本質はいたってシンプルです。一言で言うと「自分を観察すること」です。呼吸をゆっくりと整え、リラックスして、自分に意志を向ける。心と身体はどんな状態にあるのか。身体のどこの感覚が普段と違うのか。心は何を欲しているのか。何にとらわれているのか……。そういった自分の状態を、離れた視点から細かく見つけていくのです。

そして、成瀬さんは、瞑想能力があがってくると、

誤った選択をする可能性が低くなり

複数の選択肢から最良の道をパッと選ぶ力が自然に磨かれていく

自分の生活や仕事の習慣を客観的に見ることができるようになり、改善することで前よりも良い結果がでるようになる…

と言っています。

確かに瞑想というのは、どこまでの自分の内側を観察し、自分の内側に入っていく行為です。

自分のことは自分が一番わからない… といいますが、確かにその通りで、瞑想という自分で自分を観察する習慣がなければ、人は常に自分というものを、他者からの評価を頼りに見ることしかできません。

また、テレビや新聞や雑誌や本など、溢れんばかりの大量の情報はどんどん入ってくるし、目の前の仕事にはいつも追われているし、マインド・思考は常に未来と過去のことに捕らわれて、グルグルと回り続け、

自分を静かに観察する

そんな瞬間は決して訪れません。

やはり瞑想をすることで、はじめて、自分というものを冷静に観察することができ、本当の自分を知り、本当に自分がしたいことを知ることができるようになります。

自分を知り、自分が心から欲していることを知ることができて、はじめて人間は、魂が落ち着き、一意専心して物事に取り組むことができるようになります。

とかく人間は、あれやこれやとマインドは休むこと無く余計なことを考えつづけていて、膨大なエネルギーをロスしています。

特に他者に対する怒りや恨みや批判… などは、完全に自分の貴重なエネルギーを大きく奪います。

瞑想なんてやっている時間はない… 

というような忙しなく生きている人こそ、瞑想をすることで、より生産性は上がり、生活の質も向上していくので、ぜひ瞑想を取り入れることをお勧めします。


「人生を楽にする」ための3カ条


クーリエ・ジャポンの記事に戻りますが、記事の後半では

「人生を楽にする」ための3カ条

として、下記の3カ条が紹介されています。

◯失敗からは這い上がろうとせず、「もう少し落ちよう」と考える

◯大切なことをするときは、力を入れるのではなく、力を抜く

◯常に死を意識して、今という瞬間を楽しみ、人生を充実させる


この1カ条目の
失敗からは這い上がろうとせず、「もう少し落ちよう」と考える
というのは、スゴイ真実をついた言葉です。

世間の価値観では、失敗したらそこから早く這い上がって挽回しよう…

というのが主流だと思いますが、成瀬さんは、それと真反対のことを主張しています。

エゴで生きていても、パワーがあるうちは、失敗しても挽回してやるという方式で乗り越えることはできると思います。

でも、例えばうつ病になってしまったり、長い人生の中では、大きな病気や愛する人の死など、どんな強い人でも精神的にボロボロになるぐらい落ち込む場面、がんばらないといけないのはわかっちゃいるけど、それでもがんばれない…

という状況になることは誰にだってきっとあると思います。

僕もうつ病になるまでは、失敗したら挽回しよう方式でがんばってきました。

でも、うつ病になった時は、がんばりたくてもがんばれなかったし、そもそもがんばる気力もなかったし、がんばりたくもない… という完全に電池が切れた状態になってしまいました。

でも、どんなどん底状態でも、人間にはエゴやマインドは残っています。

そこで、僕のマインドはこう言うのです。

「早くうつ病を治して社会復帰しないと、お前は本当に廃人のようになってしまうぞ…」
と。

僕のマインドは、「がんばらなきゃ…」と思います。

でも、どうしても力が湧いてこないし、そもそも外出することも部屋から出ることもできないのです。

がんばりたいけど、がんばれない…

そこで更にがんばれない自分を責め、自己嫌悪感が高まります。

そして、自分はダメな人間だと落ち込み、欝状態は更にひどくなっていきました。


欝を治すには考え方を変えるだけでいい


僕の欝が最悪の状況から、良い方向に進みだしたのは、たった一つの考え方を逆転させてからでした。

それは

「欝病を治したい…」

という考え方から

「一生うつ病でもかまわない…」

という風に考え方を変えた瞬間から、僕のうつ病は徐々によくなっていきました。

まさに、成瀬さんの言う

失敗からは這い上がろうとせず、「もう少し落ちよう」と考える

を知らず実践したことで、結果的に僕はうつ病から回復することができました。


うつ病になると、身体が動かないけど、その分、マインドの活動はグルグルと周り激しくなります。

それは、

私のうつ病は本当に治るだろうか?

いつ治るだろうか?

職場には復帰できるだろうか?

職場のみんなに迷惑をかけてるんだろうな…

職場のみんなは怒っているかもしれない…

このまま休職が続けばクビになるかな…

もう退職したほうがいいかな…

退職したら再就職できるかな?

精神科通いのレッテルを貼られているんだろうな…

自殺してしまったらどうしよう…

廃人になったらどうしよう…

気が狂ったらどうしよう…

うつ病が治らなかったらどうしよう…


こんなマインドが止まることなく頭の中を周りつづけます。

でも、こういうマインドが出てくるのは、結局、このうつ病という失敗からどうやって這い上がろう… いや、そもそも這い上がれるだろうか? 復帰できるだろうか…?

という心配や不安やプレッシャーがあるから、こういうマインドが止まらなくなるのです。

でも、ここで一度マインドにブレーキをかけ、開き直って

「欝が治らなくてもかまわない…」

「もっと落ちてもかまわない…」

「また欝が再発してもかまわない…」

「最悪死んでもかまわない…」

というように、すべてをあきらめ、現状を受け入れ、そんな自分を許すと…

不思議なことに、マインドの騒ぎは収まってしまうのです。

不安を感じたり心配するからマインドが大騒ぎするのです。

心配・不安・恐怖=マインドであり。

マインド=心配・不安・恐怖です。

なので、現状を受け入れて、宇宙に降参することで、心配も不安も恐怖もなくなって、マインドも落ち着きを取り戻します。

マインドが収まると、そこではじめて人は物事に対して冷静に善処することができるようになるのです。

なので、自分がうつ病の場合
「早くうつ病を治したい…」と念願しますが、その思いが余計に焦りと不安を生み出し、欝は長引きます。

「うつ病でもかまわない… 今はとにかくゆっくり休もう」
と、思うことで、うつ病は徐々の治っていきます。


うつ病を治す方法【まとめ】


人生を楽にする3カ条の2カ条目と3カ条目
◯大切なことをするときは、力を入れるのではなく、力を抜く

◯常に死を意識して、今という瞬間を楽しみ、人生を充実させる

も、とてもいいことが書いてあるのですが、今日は解説は割愛します。
(いつも長文になってしまう…(^_^;))

うつ病を治す方法や体験談はこのブログでも過去に何度も書いてきましたが、
この

◯失敗からは這い上がろうとせず、「もう少し落ちよう」と考える

という考え方は、欝を治す上で、とても大きな力を発揮してくれる考え方です。

もし、今あなたが欝で悩んでいるのであれば、ぜひ「うつを治したい…」「治さなきゃ…」というプレッシャーから自分を解放してあげて、〝欝を治すため〟にも「欝でもかまわん… ゆっくり休もう」という風に自分を許してあげてください。(*^_^*)


編集後期

公言しているわけではありませんが、自分の中だけの

ブログ毎日更新チャレンジ

が、9日間も続いています(・∀・)

どこまで続くかはわかんないけど、しばらく毎日更新を続けていきたいなと思っています。

今日も読んでくれてありがとうございます!(*^_^*)



読み応えのある雑誌

一時期、いろんな雑誌を読みまくってましたが、最近はほとんど雑誌は読まなくなってしまいました。

でもクーリエ・ジャポンは、良質な記事が多いので、わりに気に入ってます。



今月は特集の他にも
アドラー心理学超入門! とか
前世の記憶・生まれ変わりの謎! 
とか、良質な記事が多かったです。




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